居酒屋 焦げ鍋

お通しは焦げました

※ネガティブ注意

となりはを何をする人ぞ①

別に政治的なお話しじゃァございません。

思い切り自分の話です。

そろそろ「病人と~」の方を書き進めたいのですがいかんせん体力が足りん。

でもブログは更新しなくちゃモヤモヤするので書くしかない。

そんな時手っ取り早いのが自分の中のことを書くこと。

これ、後から見て「うわーーーだせーーー自分だせーーー」って転げまわりたくなるんですが

「でもこの時の自分ってそう考えてたんだな」って過去の自分にも会えるので

悪いことばっかじゃありません。死ぬほど恥ずかしいだけで。

まあブログで自分語りしているだけで黒歴史まみれで

既に手遅れなんで気にせずいきましょう。

 さて29歳になりました。

もうすぐ30ですよ!18歳の時なんか内心30歳なんておばさんじゃん…とか思ってましたが、フツーに私が30歳になってしまいます。

不思議ですね。なんか30歳なんかにならないって思ってたんですよ。

ロックスターは27歳で死ぬし、こんな精神が幼いままで30歳になるわけなんかないって思ってたんですよ。

あっという間ですね。こわいこわい。

こどものまま歳をとるのが怖い。

 

私は女が働く漫画がすきでした。「働きマン」とか最近ドラマ化が決まったんでしたっけ?「ヘブン?」とか。

でもその中でやっぱり憧れだったのが「サプリ」で。今主人公の藤井ちゃんに近いくらいの忙しさなのに藤井ちゃんのお給料の半分にもいっていないだろう現実が悲しい。

まあ給料の話しは置いておいて、のちに自殺をしてしまう水原というキャラが藤井ちゃんに言う言葉が忘れられない。

「今、私たち何している場合なんだろうね」

言い回しちょっと違うと思うけど大体こんなこと。

29歳、藤井ちゃんより年上になった私は時折ぼんやりと思うんです。

「今何している場合なんだろうなあ」と。

 

現在は仕事まみれの日々を送ってて、一般的に報道されるようなブラックほどじゃないけど、仕事に触れずにゆっくりできる休みは月3日くらい。仕事は10:00-24:00くらいの勤務で、家で作業・早めの出勤・寝泊りもしばしば。ホワイトなお仕事の知人からは「おかしいよ」と言われます。まあそうだろうな、という気もするのですが

問題は私がこの仕事じゃないとできないこと。

かつて新卒の私は代理店営業をしていました。運よくルート営業にあたり、基本お客様も優しい。同じ部署の先輩もいい人で、今考えても恵まれてたな~と思います。そんなかで朝7時半に来てみんなの机を拭いたり、従来のやり方に固執して、夜21時に上司が見せしめのようにほぼ毎日私を怒鳴りつけたり、そんな後に飲みに誘われ「嫁に似ててほっとけないんだよ」とか口説き文句まがいのこと言われたり、メーカーにホテルに連れてかれそうになったり、路上で抱き着かれたり、キスされたり、タクシーの中で服を脱がされたり、社内OB会で必ず自分の膝の上に手を置く人がいたり、こっそり人のミスを押し付けられたり、押し付けたり、マイナス利益を隠すために売り上げ変わんないのに小細工したり、他人を出し抜こうとしたり。

そんなんで帯状疱疹ができた時に、「ああ、やめよう」と思いました。

お客さんところを行き来しているなかで、代理店はものづくりのチームには入れないという気持ちも高まっていたのと、ちょうど母親の病気の件もありました。

辞めるといっても先輩誰にも止められませんでした。今でこそ変わったらしいですが、当時は7:30出勤、22:00以降退社がモットーみたいな部署だったので。

 

その後はIT業界にいって「デザイナー」名義で入社したのにプログラマー兼SEやらされたり、年収が240万程度だったり、とんでもない目にあいましたが母親の面倒を見ながらなんとか生き抜きました。その中でも人情とかをすっぽり抜いた「1に効率、2に効率」の世界におおお!となりました。営業時代の昔話より、ITがどうやって変わっていってこれだけ便利になったというしゃべり下手なおじさんがつっかえつっかえ話す歴史の方が100倍面白かった。自分は理系じゃないからと割り切って避けてきた業界が、意外にも面白かったのは学びだった。

 

といっても、看病に追われていた自分はプライベートを犠牲にしてまでITの世界にどっぷりは浸かれず、出版業界にやってきた。

自分は書籍に対して消費者でいい、と一度は割り切っていたのに踏み込んでしまった。

 

そう、この業界じゃないと40年も働くのは無理。そう分かってしまったのだ。

ただ出版社の世界は冷たく、わたしは特別な奇人でも、学歴ある有識者でもなんでもなかった。本をそこそこ読むフツーの人だ。

でもこの業界じゃないと働けない。自分がこんなにも不器用で社会不適合だとは思わなかった。

 

結果30目前にして社歴が1年半程度、別に留学もワーホリも何もしてないけど、「社会人」歴だけは長い中途半端な人になってしまった。

出版業界にはいるけれど、希望の書籍ではなく雑誌の部門にいる。

周りは自分より若い人ばっか。

社内の言う「おもしろい」記事がいまいちつかめない。そりゃそうだ。だって今まで「少数派」の人間で、人とてズレていたから営業時代も苦労した。大衆の感覚なんて分かるはずない。

 

なんでしょうね。

「今何しているのが正解なんでしょうね」

 

仕事にまみれながらふとそう思います。

長くなったので次回に続きます。